札幌市は豊平川の扇状地から石狩川の作った低地にかけて市街地が広がっている。
南部は標高1000m前後の山地が広がっており、市街から良く見えテレビのアンテナが立ち並ぶ手稲山、遅くまで残雪がのこる無意根山、石狩支庁の最高峰余市岳など多数のピークがあるが、全体的には標高のそろった台地のような地形が多い。
これらの山々のほとんどは今から200~400万年くらい前に大量に噴出した安山岩でできている。
この台地状をなす大量溶岩の地形は以前より北大の舟橋三男らによって注目されてきたが、いまだ詳しい研究は行われていない。
最近、この地域の調査に縁があって関心をもつようになり、まず卓上で作業ができることからと思い、国土地理院の10mメッシュデータ地形図で台地状の火山地形なるものを予察的に区分してみた。
本当にありますね。
図の色分けの意味な次の通りです。
赤色の部分は原地形がそのまま残っていると思われるところ。
青色の部分は大規模地すべりを生じたり、多少崖錐に覆われているが平坦な原地形がうかがえるところ。
つづく