カテゴリ: GIS

GPS座標情報を利用した落石予防施設の効率的な維持点検手法の提案
http://www.jstage.jst.go.jp/article/jgs/4/2/215/_pdf/-char/ja/
地盤工学ジャーナルVol.4,No.2

こんなもの論文にするようなものじゃないでしょう、大学の先生まで名をつらねて。載せるほうも載せるほうです、地盤工学会さん。査読で通っちゃうんでしょうかね?そんなに話題がないのかな?私の古巣の会社の人が書いているんですけどね。

ただ携帯GPSを使ったら能率いいよって言うだけの内容です。
私は2002年から全実務でやってます。H18年の防災点検でも活躍しました。
http://www.egeo-jp.com/kashimirgps/howtousegps.html


以前紹介した↓の会社のつめの垢でも煎じて飲んでださい。
岩根研究所
http://www.iwane.com/index.html

↓知人から教えていただいたのですが、画像処理、3DCGおよびGISに関連する高い技術をもったIT企業(と言ってよいのかな?)が札幌にあります。

岩根研究所 http://www.iwane.com/index.html

その技術の高さは驚きですね。
車を走らせながら3D写真撮影を行い、3Dポリゴンデータを発生させて3Dのバーチャル空間でしょうか、をつくるのだそうです。おなじみ3Dゲームの中の世界みたいなものを現実のデータで簡単につくれてしまうというわけです。サンプルムービーを見ると、トンネルの中を走ったり、横断歩道をくぐり、裏路地の樹木まで表現され、車の往来もあります。
びっくりです。
先駆的な技術を持つため従業員30名の地方会社が、各地の国土交通省出先機関にシステムを納品してます。
海外にもビジネスを展開しています。
なんかすごいなあ....。

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以前紹介した北海道の糠平湖付近の岩盤崩壊地形で比較してみました。
かなり細かい地形のヒダが表現できるようになりました。旧鉄道敷の平坦面も表現されています。

↓のURLに以前挙げた写真とかもあります。
http://blogs.yahoo.co.jp/egeo_2000/48929592.html

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いままで50mメッシュだったので、格段に細かい地形を描画できるようになりました。
ありがたいことです。

1.北海道の夕張にあるシューパロダム周辺の3D地質鳥瞰図(南から北方向)
函淵層の砂岩層(黄緑色)が周囲の泥岩分布地域に対して見事に高まりをつくり、ケスタ地形をなしているのがよくわかります。
5万分の1地質図幅「大夕張」、カシミール3Dおよび基盤情報図使用。

2.同北から南方向
古第三系基底ないし中生代の最上位と言われる函淵層および蝦夷層群(緑系の色)が、押しかぶせ褶曲をしつつ、衝上断層でより新しい古第三系の幌内層(水色)他に乗り上げているようすが見えます。

一昔前に、地盤情報をメッシュデータ化して、数値解析をほどこして、土砂災害等に関する客観的で有意義な結果を得よう、というような研究がはやったことがありました。
そのような研究で得られた結果は、たとえば地形情報に関して言えば、熟練した調査屋が見れば、様々な情報を読み取れる等高線については、情報量の少ない「起伏量図」に置き換えるような、無意味なものばかりだったように思います。さすがに「使えない」と判ったのかその手の研究発表は最近では見られないようになっていました。
ところが、この頃またGISの衣を着た同じような研究が見られるようになって来ました。(たとえば地盤工学会の「土と基礎」の最新号)

私には、そのようなGISの利用で価値のある土砂災害情報が得られるようになるとは、思えません。未来永劫ないと思います。なぜなら、土砂災害に関わる地盤情報は、地質、地形、水などが絡み合ったとても個別的、各論的なものであって、メッシュデータ化できるように情報を単純化した時点で、必要な情報がふるい落とされてしまうからです。
(単純化でふるい落とされてしまう情報で、もっともわかりやすいのは、等高線、崩壊地マークといった地形図の情報です。経験をつんだ調査屋であれば、これらの情報からかなりの土砂災害要因が判読できます)
最近、防災点検の仕事に関わっていていますが、現地を踏査しても、土砂災害を起こす斜面とそうでない斜面の判断はつけがたいのが実情です。
「理想化と単純化を施したモデルとパラメータを用いた数値解析から得られる情報」が、「並み(上や特上ではない)の調査屋が地形図と災害履歴を見てぱっと判断できる程度の情報」を上回るとはとても思えません。
(理想化、単純化した数値解析から得られる情報、そんな程度の精度で良いのなら、すでにいくらでも出来ます。でもそれでは、ここも危ない、あそこも危ないって、その結果、それじゃ車通せるところないね、人の住めるところないね、ってなるから苦労しているわけで..)

GIS自体は良いもので、どんどん活用すべきものだと思います。
ただ、土砂災害情報では多くを期待はできないような気がします。
現時点で最も有意義だと思うのは、既往の資料(災害記録、防災点検資料など)のソースに簡単にアクセスできるようにすることだと思います。
たとえば、「H○年度○○地区地すべり調査報告書」などのソースにです。

インターネットがやっていること、インターネットを介して、タウン情報、不動産情報にアクセスできるなどと同じやり方です。
我々は何故インターネットをこれほど利用するのでしょう。インターネットと言う道具をつかって、思いもよらない(ダイジェストではない)オリジナルの発信者にたどり着けるからではないでしょうか。GoogleEarth等で図上をクリックするだけで、世界中のレストラン情報等々にたどり着けるのは当たり前になっていますが、良く考えると驚きでもあります。

それと同じことをやれば十分であり、正しいGISの利用方法だと思います。

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