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朝日新聞web版より無断転載

南相馬市長に桜井氏再選

2014年1月20日05時00分

 ●「脱原発 市民に信任」 投票率62.82%

19日投開票された南相馬市長選で、脱原発と賠償格差の解消を訴えた無所属現職の桜井勝延氏(58)が、6千票以上の大差で再選を果たした。東京電力福島第一原発事故後の対応が評価されたもので、桜井氏は「脱原発のまちづくりが市民に信任された」と宣言した。投票率は62.82%(前回67.43%)。

 午後8時半、桜井氏の当選が確実になると、市内原町区の事務所に詰めかけた支持者の間からどよめきと拍手が起こった。登壇した桜井氏は「選挙の主役、市政の主役は一人ひとりの市民です」と感謝。そのうえで「皆さんの気持ち、震災と原発に殺された人々の悔しさを国と東電にしっかり伝えて闘っていく。原発に頼らない知恵のある人間として、皆さんと一緒にここ南相馬から国を立て直していきましょう」と呼びかけた。

 敗れた前市長の渡辺一成氏(70)は、選挙結果について「市民の気持ちに何が起きているのか、つかみにくい選挙だった。復興に向かって着実に歩めるのか、大変心配している」と記者団に語った。無所属新顔で前市議会議長の横山元栄氏(65)は「私の不徳のいたすところ。1日でも早い復興を進められるように応援していきたい。誠に申し訳ない」と敗戦の弁と、支援者に感謝の言葉を述べた。

●非常時の実績評価

 選挙期間中、現職への逆風の厳しさもひしひしと伝わってきたが、わずか275票差だった相馬市長選とは異なり、次点に6138票と大差をつけた。しかし、沿岸部で現職の座をともに守った相馬、南相馬両市の市長2人に共通するのは、非常時に発揮した「強烈な個性」だ。

 原発事故直後から東電の事故対応が後手にまわり、避難指示や放射能対策でも国の対応が遅れた。自主避難の判断や、陸の孤島となった南相馬市の窮状を海外に伝えた発信力、内外からの支援を取り付けた実行力――など「非常時のリーダーシップと実績」を評価する有権者は多かった。

 市民運動出身の桜井氏は、県内首長の中では誰よりも「早期の脱原発」を明確に打ち出し、事故当初から「国や東電と闘う」姿勢を見せた。避難先で不十分な賠償、その格差に苦しむ被災者の支持を集めていた。

 一方、強い「個性」やトップダウンの政治手法への批判・反発も受け、経済界の一部からは「もっと国と協調して復興加速化に専念すべきだ」との批判の声もあがった。まもなく震災から4年目を迎えるが、原発事故は完全には収束せず、全国的には記憶の風化が進む。桜井氏は2期目こそ、批判票を投じた人々との融和も考えながら、「市民の間にある分断を克服し、平時の生活を取り戻す闘い」が大きな課題となる。(本田雅和)
プロフィール

渡邊良夫_Yoshio Watanabe

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