自営の地質調査技術者 渡邊良夫:http://www.egeo-jp.com/ https://www.facebook.com/yoshio.watanabe.1272 https://www.youtube.com/channel/UCl8RTBofvJNU7NyZmR2zwAw
十五島様のコメントに対するコメントです。

現時点で私がテストしている落石シミュレーションは、メニューボタンの定数を変えるだけであり、現実の岩石や地盤の定数との対応はわかりません。そこがクリエーターのための3DCGソフトの弱点で、数値を引き出すのは苦手なのでこのままでは使えません。その辺が勉強どころです。

しかし、このソフトの物理シミュレーションエンジンは優秀で落下する物体、地盤ともに弾性や塑性のような(まだ正確にわかっていないがボタンがたくさんある^^);)定数を与えることができ、工夫することで複雑な形の物体の衝突も扱えるようです。
一方でクリエーター向けの3DCGであるため、リアルな表現力は抜群ですし、地形は先日の事例の通り実測データが使えます。
↓Blender 3DCG example
http://www.youtube.com/watch?v=CVnKkEhKg7Q

今後はご指摘のことをやって見たいを思っています。
また他にも機械設計屋さんなんかが使っているシミュレーターはもっと近道だと思うのですがまだチェックしていません。一般にものすごく高価なので手が出ないのですが、非商用であればフリーというのがあったような。

こんなことをやっているのに言うのも矛盾しているかもしれませんが、私は落石と岩盤崩壊に関するシミュレーションは、未来永劫限定的なものでしかありえないと考えています。なぜなら、岩盤の亀裂の性状、地盤の弾性塑性や植生の影響などが実用に供するほどの精度で推定できるとは思えないからです。技術的には莫大なお金と時間をかけて、崖の上の亀裂や地盤で原位置試験を行ってデータを集めれば不可能ではないかもしれない。しかし、それを成し遂げるには工事ができてしまう以上のお金がかかるため現実に行われることは今後もありえないと考えています。

現実に今行われているシミュレーションもDDAにしろDEMにしろ、パラメータの設定ができなくて、現場の落石状況をフィードバックさせてパラメータいじったら大体現状にあったというところ止まりで、みなさん今後の課題として論文をまとめているのですが、上述の通り私は将来にわたってこの問題が解決されることはないと考えます。しかも2次元解析です(3次元のものは球体を転がすだけ)。

シミュレーションの結果の利用目的は、落石対策工にかかるエネルギーの大きさと落石範囲および跳躍高さです。
どうせわからないパラメータを現実にあわせてフィードバックさせるだけですから、シュミレーションが現実に近いことが大事で、大胆に言えばパラメータは地盤の本当の値でなくても良いといえます。
映像やゲームにとどまらない多方面への応用が考えられるため3D、CGソフトの物理エンジンの開発には大変優秀な人材が係わっています。
すでに複雑な形と物性をもった物体の衝突を扱うこと実現しているこのソフトを使わない手はないと思うのです。

そしてこのソフトがフリーソフトだというのは信じられないことです!

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渡邊良夫_Yoshio Watanabe

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